ものづくり補助金をご存じでしょうか?
正確には、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」といいますが、その第14次締切分の公募が始まりました。

設備やシステムの投資をしたいと考えている中小企業、個人事業主に対して、国が750万~1250万円(類型枠によって最大4000万円)の補助をするというものです。

年4回程度公募がありますが、今回はその14次募集。3月24日から申請を受け付け、4月19日に応募を締め切ります。

◆募集期間

公募開始日 令和5年1月11日(水) 17時
申請開始日 令和5年3月24日(金) 17時
申請締切日 令和5年4月19日(水) 17時

◆募集枠

ものづくり補助金は「通常枠」「回復型賃上げ・雇用拡大枠」「デジタル枠」「グリーン枠」「グローバル市場開拓枠」が用意されています。詳しくは以下の通りです。

【通常枠】
試作品・サービス開発、生産プロセスの改善に取り組む事業者を支援する枠

【回復型賃上げ・雇用拡大枠】
業況が厳しいながらも賃上げ・雇用拡大に取り組む事業者を支援する枠

【デジタル枠】
「DX(デジタルトランスフォーメーション)に資する革新的な製品・サービスの開発」または「デジタル技術を活用した生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上」に必要な設備・システム投資に取り組む事業者を支援する枠

【グリーン枠】
「温室効果ガスの排出削減に資する革新的な製品・サービス開発」または「炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上」に必要な設備・システム投資等に取り組む事業者を支援する枠

【グローバル市場開拓枠】
海外事業の拡大・強化等を目的とした「製品・サービス開発」又は「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に取り組む事業者を支援する枠

◆「14次公募」における重要な変更点

14次公募においては変更点が3つあります。

①変更点1|「グリーン枠」を3類型へと拡充
「グリーン枠」について、温室効果ガス排出削減の取り組みの段階に応じてさらに「エントリー類型」「スタンダード類型」「アドバンス類型」の3類型に拡張し、それぞれについて別個に補助金額を設定することになりました。

類型のイメージはそれぞれ以下の通りです。
・エントリー類型:初歩的な取組を行っている、または取組の前段階
・スタンダード類型:高度な取組を行っている(従来のグリーン枠)
・アドバンス類型:高度な取組を行っており、かつ、所定の公的評価等の「+α」の要件をみたしている

②変更点2|「グローバル市場開拓枠」の新設
これは、海外事業の拡大・強化等を目的とした「製品・サービス開発」又は「生産プロセス・サービス提供方法の改善」に取り組む事業者を対象としたものです。なお、13次締切分以前は「ものづくり補助金」は「一般型」と「グローバル展開型」とに区別されていました。それが、14次締切分から「グローバル展開型」が「一般型」に吸収され再編された形です

③「大幅賃上げ」の場合に補助上限額を引き上げ
「通常枠」「デジタル枠」「グリーン枠(3類型)」「グローバル市場開拓枠」については、「大幅賃上げ」をした場合、従業員数に応じて、補助金の上限額に以下の金額が上乗せされ、引き上げられることになりました。

・従業員数5人以下:100万円
・従業員数6人~20人以下:250万円
・従業員数21人以上:1,000万円

「大幅賃上げ」の要件は以下の通りです。
①事業計画期間において、給与支給総額を年率平均6.0%以上増加とすること
②事業計画期間において、基本要件(※後述)である地域別最低賃金+30円以上の水準とすることに加え、事業場内最低賃金を毎年年額+45円以上増額すること
③応募時に上記(1)(2)の達成に向けた具体的かつ詳細な事業計画を提出すること

◆補助率・補助金額
従業員規模に応じた補助金額、補助率は以下の通りです。

以上がものづくり補助金の概要でした。

補助金の申請のためには事業計画を作成する必要があります。
ものづくり補助金の採択率は50%前後。つまり10件中5件程度の採択率という厳しい補助金です。

しかし、審査基準を網羅し、事業の発展のための必要性をきちんと事業計画に盛り込むことで高い確率で採択を勝ち取ることができます。

当社は豊富な申請経験をもち、ものづくり補助金の採択率は過去100%です。

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