事業復活支援金の申請は5月31日までの申請であり、いよいよあと残りあと2か月となりました。

事前確認を実施させていただく中で、不備のない申請をしていただくための助言をさせていただいていますが、相変わらず多発する不備について改めて記載します。
これから申請の方、現在申請中で不備指摘を受けている方はぜひ参考にしてください。

多発する3大不備は、「売上台帳の不備」「確定申告の不備」「銀行口座の不備」の3つです。

1.売上台帳の不備

売上台帳の不備は以下の4つの不備が多発しています。

(1)売上台帳の売上と、確定申告書の対象月の売上が一致しない
(2)売上台帳の項目に漏れがある
 必須項目は①法人名・個人事業主名、②西暦年月、③取引先名、④売上金額、⑤合計額ですが、①、⑤がないものが多いです。全ての項目があるかを確認ください。
(3)売上台帳ではなく、勤務日報、通帳の入金記録、請求書等を添付している
(4)今年の対象月の台帳ではなく、対象期間外の売上台帳を添付している

2.確定申告書の不備

確定申告書の不備は以下の4つの不備が多発しています。

(1)指定の確定申告書の収受日付印がない
 電子申請をされている方は特に注意が必要です。必ず「e-Taxの受信通知(メール詳細)」の添付を忘れないようにしてください。
(2)年度が古い確定申告書や消費税の申告書等を添付している
(3)申請画面で入力した売上と、確定申告書に記載されている売上額が異なる
(4)「主たる収入が雑所得・給与所得」で申請しているのにも係わらず、下表のように事業収入の営業等のアの欄に収入がたってしまっている(つまり0円ではない)

特に(4)はID取得からやりなおさないといけないので注意しましょう。上記の例のように0円でない場合は事業所得の申請でやり直すことになります。

3.銀行口座の不備

銀行口座の不備は以下の6つが多い傾向です。

(1)通帳の表紙、1-2ページ目以外のページが添付されている

(2)普通・当座以外の口座が登録されている(貯蓄預金、通知預金、定期預金、融資返済専用口座:カードローン通帳の口座は受け付けられません)

(3)通帳の金融機関コードと登録された金融機関コードが一致しない

(4)通帳の支店コードと登録された支店コードが一致しない

(5)通帳の口座番号と登録された口座番号が一致しない(口座番号は7桁の半角数値です。7桁に満たない場合は、先頭に「0」を入力してください)

(6)通帳の口座名義と、登録された口座名義が異なる(たとえば、法人格を省略、屋号を追加する、使用不可能な文字が利用されている)

現金取引をしている場合の対処はこちらを参照ください。
「事業復活支援金を申請したいが通帳がない場合の対処法」のブログを参照ください。

以上が事業復活支援金の差戻しの原因とよくある不備でした。
登録確認機関によっては、さっと確認して終了とするところもあるかと思いますが、事前確認の段階でしっかりと準備することが結果として、本申請による不備をなくすことに繋がります。
事前確認でお困りの場合はぜひ下記までアクセスください。