現在、小規模事業者にとってもっとも使いやすい補助金である「小規模事業者持続化補助金」の事例をご紹介するブログの第2弾は「飲食店」業です。
ちなみに第1回目のブログは美容室・理容室でした。まだご覧になっていない方は、第1回目のブログをご覧ください。
さて、多くの飲食店の経営をしておられる方は、いまだコロナの影響を大きく受けていらっしゃることと思います。7割経済といわれる現在、コロナ前の水準戻ることは難しいといわれ、コロナ後の消費スタイルが常態化するとも言われている状況です。
そうした巣ごもり需要、内食化傾向に対し、抜本的に営業スタイルを変える必要性を感じている経営者の方も多いのではないでしょうか。そうした攻めの経営戦略に対し、そのための資金繰りの手段として使えるのが「小規模事業者持続化補助金」です。
[1]飲食店の活用事例
⑴非対面型飲食店への転換事例
<和食料理店:従業員3名>
①強み
・駅から徒歩2分のアクセスの良さ
・味の良さに自信。お客様から「コスパがいい」「一人でも寄りやすい」というお声をいただいている
②戦略
・強みを活かしたテイクアウトサービスの展開
・料理提供の営業効率化
③補助事業
・テイクアウトメニューの開発およびサービス開始
コスパが良く、一人でも寄りやすい当社の強みを活かし、独身者をターゲットにした「おひとり様メニュー」をテイクアウトサービス化
・テイクアウトメニューを展開したWEBページの制作
テイクアウトメニューを充実したWEBページを制作。インスタグラムやフェイスブック等のSNS広告を出し、積極的に販促を展開
・テイクアウトサービス開始に伴う設備導入
テイクアウトを開始するために、「冷蔵庫」「キュ-ブアイススライサー」「炊飯器」を導入
④効果・補助金・補助率
〔効果〕
・非対面型ビジネスモデルへの転換
・新規顧客開拓 (1日3組以上の獲得)
・設備導入によるテイクアウトサービス提供における業務効率化(1日3時間の効率化)
・当店従業員およびお客様の感染リスクの回避
〔補助金・補助率〕
補助金100万、自己資金40万:補助率72%
(内訳)冷蔵庫20万、キューブアイススライサー10万、炊飯器5万、テイクアウト用WEBページ30万、SNS広告40万
⑵カフェのブランド化によるテイクアウト拡大の事例
<カフェ:従業員4名>
①強み
・リラックスできるゆったりとした店内空間。コンセプトは「心身を休ませるカフェ」
・旬の安心で安全な食材を用いた焼き菓子を提供
②戦略
・オリジナルデザインロゴの活用によるブランド化(カップ、紙袋等、テイクアウト用の専用も作成)
・店舗外装の整備により、外からもカフェであることがわかるようにドアを変更し、同じロゴデザインとする
・SNSを通じて季節に応じた新商品の情報等をブログやインスタグラムでPR
③補助事業
・テイクアウト用のパッキング機器の導入
・テイクアウト用のロゴデザインの制作
・ドアの取り付け
・SNS広告(インスタグラム)
④効果・補助金・補助率
〔効果〕
・ブランド力の向上
・新規顧客開拓 (1日20人以上の獲得)
・販売単価の増加(+200円アップ)
〔補助金・補助率〕
補助金53万、自己資金17万:補助率75%
(内訳)パッキング機器2万、ロゴデザイン10万、ドア取付40万、SNS広告20万
【2】補助金申請のために必要なこと
補助金は申請し、審査のうえ、採択されて初めて受け取ることができます。そのためにも事業計画の提出が必要です。公募の主旨と合った事業計画か、現事業の実態はあるか、どのような特徴、強みをもった事業なのか、事業計画の具体性・実効性はあるか?といった観点で審査されます。
審査観点を踏まえた事業計画の策定が必要と言えるでしょう。自分でやるのが難しいと感じたときは、補助金申請の実績がある専門家にこれらのポイントを押さえた事業計画書を作成してもらうことで、審査に通る可能性が高くなります。
第10回受付締切は2022年12月9日です。申請前に商工会議所による確認書を受ける必要がありますので、「小規模事業者持続化補助金」にチャレンジしたいと思われた方はお早めにご相談ください。
ご相談は下記まで!